【最大400万円】お寺や歴史的建造物の修理・改修に使える東京都の助成金とは?令和6年度の募集詳細
歴史ある建物の維持管理には多額の費用がかかります。特に近年は、建物の保存だけでなく、外国人観光客の受け入れやバリアフリー化など、新たな対応も求められています。
東京都には、こうした歴史的建造物の「保存」と「利活用」の両方を支援する制度があることをご存知でしょうか。今回は、東京歴史まちづくりファンドの活用方法について詳しく解説します。
東京歴史まちづくりファンド(歴史的建造物助成)とは?
東京歴史まちづくりファンドは、歴史的な町並み景観への寄与を目的に、東京都選定歴史的建造物の保存・修復・利活用を支援するファンドです。
制度の特徴
この制度は、公益財団法人 東京都防災・建築まちづくりセンターが運営しており、単なる建物の保存だけでなく、現代のニーズに合わせた「利活用」や「普及啓発」にも助成金が使えるのが大きな特徴です。
対象となる建造物は?
この助成金の対象は、東京都選定歴史的建造物として選定されている建物です。すでに選定されている所有者の方が対象となります。
お寺・神社の皆様へ
由緒あるお寺や神社の本堂、山門、庫裏などが選定されている場合、この助成金を活用して修理や改修、さらには参拝客受け入れのための設備投資が可能です。
お寺や神社でも使える!3つの助成メニューと金額
東京歴史まちづくりファンドには、用途に応じた3つの助成メニューが用意されています。それぞれの内容と助成額を詳しく見ていきましょう。
1. 建物を守る「保全工事」
助成額:対象経費の1/2(上限400万円)
回数制限:1選定につき1回限り
対象となる工事:
- 外部の復元・補修工事
- 基礎や躯体の補強工事
- 外壁の洗い出しなど景観修復工事
- 屋根の葺き替えや修理
活用例
本堂の屋根修理に800万円かかる場合、助成金400万円を受けられる可能性があります。老朽化が進んだ外壁の修復や、地震対策としての耐震補強工事などにも活用できます。
2. 参拝客を増やす「利活用工事」
助成額:対象経費の1/2(上限150万円)
回数制限:1選定につき1回限り
対象となる工事:
- バリアフリー化工事(車いす用通路、スロープ設置など)
- 夜間のライトアップ設備工事
- 内装の復元工事
- 訪問者受け入れのための設備改修
活用例
高齢者や車いす利用者が参拝しやすいようスロープや手すりを設置する場合、工事費用300万円に対して150万円の助成が受けられます。また、建物の魅力を引き出すライトアップ設備の設置にも活用できます。
3. 魅力を広める「利活用活動」
助成額:実費額または10万円のいずれか小さい額
回数制限:助成後3年間経過すれば何度でも利用可能
対象となる活動:
- 普及啓発パンフレット・リーフレットの作成
- 都民参加型イベントの開催
- 訪日外国人向け説明パネルや多言語サイン(看板)の設置
- 建物の歴史や価値を伝える展示物の作成
インバウンド対応に最適
訪日外国人観光客向けの英語・中国語などの説明パネルや案内看板の設置費用が助成対象です。国際都市・東京において、お寺や歴史的建造物への外国人訪問者は年々増加しています。多言語対応は今後ますます重要になるでしょう。
採択されるためのポイントと条件
助成金を受けるためには、いくつかの条件があります。申請前に確認しておきましょう。
必要な要件
| 景観形成への貢献 | 歴史的景観形成への必要性が高いと認められること |
| 地域への開放 | イベントやまちづくり活動での利用申し入れに協力すること(地域に開かれた建物であること) |
| 事前相談 | 申請には事前相談が必須です |
事前相談は必ず行いましょう
申請を検討される場合は、まず電話で予約の上、計画書や図面を持参して東京都防災・建築まちづくりセンターへご相談ください。事前相談なしでは申請できません。
申請スケジュールと手続きの流れ(令和6年度の例)
募集期間が短いため注意!
令和6年度の募集期間は3月15日~3月31日と非常に短期間です。事前準備を早めに進めることが重要です。
申請から交付までの流れ
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1. 事前相談 | 電話予約の上、計画書や図面を持参して相談 |
| 2. 申し込み受付 | 募集期間内(3月15日~31日)に受付 |
| 3. 本応募 | 申請書、登記事項証明書、見積書、図面などを提出 |
| 4. 審査 | 審査会で選考 |
| 5. 交付決定 | 交付決定通知の送付 |
| 6. 工事実施 | 交付決定後に工事着手 |
| 7. 完了報告 | 工事完了後、実績報告書を提出 |
| 8. 助成金交付 | 審査後、助成金が支払われる |
申請に必要な書類(例)
本応募時には以下のような書類が必要になります。詳細は事前相談時に確認してください。
- 助成金交付申請書
- 事業計画書
- 工事見積書
- 図面・写真
- 登記事項証明書
- 東京都選定歴史的建造物の選定通知書の写し
- その他、センターが指定する書類
よくある活用イメージ(Q&A)
Q1. 外国人観光客向けの案内板を作りたいのですが助成対象になりますか?
A. はい、「利活用活動」として、訪日外国人向けの説明パネルや多言語サイン(看板)の設置費用が助成対象になります。実費額または10万円のいずれか小さい額が助成されます。景観に配慮したデザインであることが求められます。
Q2. 建物内の段差を解消して車いすでも参拝できるようにしたいです
A. 「利活用工事」のバリアフリー化工事として申請可能です。車いす用通路の設置やスロープ、手すりの設置などに、対象経費の1/2(上限150万円)が助成されます。
Q3. 事前相談は必須ですか?
A. はい、申請には事前相談が必須です。まず電話で予約の上、計画書や図面を持参して東京都防災・建築まちづくりセンターへご相談ください。事前相談で工事内容や助成対象経費について詳しく確認できます。
Q4. 複数の助成メニューを同時に申請できますか?
A. 保全工事と利活用工事は各1回限りですが、それぞれ別のタイミングでの申請が可能です。利活用活動は助成後3年間経過すれば何度でも利用できます。建物の状況に応じて、計画的に活用することをお勧めします。
相談窓口
公益財団法人 東京都防災・建築まちづくりセンター
まちづくり支援部 まちづくり企画課
電話番号や詳細については、センターの公式ウェブサイトをご確認ください。
事前相談の際は、以下をご準備ください:
- 工事計画の概要(何をしたいか)
- 建物の図面(あれば)
- 概算見積(あれば)
- 現状の写真
歴史的建造物の修理・改修は当社にご相談ください
当社は、歴史的建造物の修理・保存に豊富な実績を持つ専門業者です。東京歴史まちづくりファンドの申請サポートから、実際の修理・改修工事まで一貫して対応いたします。
お寺や神社の本堂、山門、庫裏などの保全工事、バリアフリー化工事、ライトアップ設備の設置をお考えの方は、まずはお気軽にご相談ください。補助金申請のスケジュール管理から、景観に配慮した適切な修理方法のご提案まで、専門スタッフが丁寧にサポートいたします。
\まずはお気軽にご相談ください/
お電話でのお問い合わせ
📞 03-3960-8777
受付時間 9:00〜18:00
まとめ:早めの準備と事前相談がカギ
東京都選定歴史的建造物の修理や改修、利活用には多額の費用がかかりますが、この制度を上手く活用することで負担を大きく軽減できる可能性があります。
申請成功のポイント
- 募集期間が短いため、早めの準備が必要
- 必ず事前相談を行う(電話予約制)
- 計画書や図面を事前に準備しておく
- 交付決定前には絶対に工事を始めない
- 3つの助成メニューを理解し、目的に合ったものを選ぶ
- 地域に開かれた活用方法を検討する
インバウンド対応やバリアフリー化など、現代のニーズに応えながら歴史的建造物を活用していくことが、この助成金の趣旨です。ぜひ積極的にご活用ください。
※本記事は東京歴史まちづくりファンド令和6年度募集案内に基づいて作成しています。最新の情報や詳細については、公益財団法人 東京都防災・建築まちづくりセンターへお問い合わせください。制度内容は変更される場合があります。